ナルト:煌き


「ねえ、アスマさん」

「何だ、いの」

「私よく思うんだけど、この班、意味無いわよね……」

「は?」

「だって、零班と分隊だけで構成された班よ?

ナルとヒナみたいに演技に気を使うこともないし、下忍を装う意味、無いじゃない」

「まあ……そうだが……任務なんだろ?」

「護衛任務よ、あくまでも!護衛対象がいないんじゃ、意味無いわ!

チョウジだって、自分の身を守れる程度には強くなったし!」

「落ち着けよ、いの」

「シカ……」

「だからこそ、こっそり下忍にやらせる任務じゃないのも回ってくるだろ?」

「そうだけどー」

「……え?」


「回ってきてたの?」

「今、木の葉は人手不足なんだ。こんな班、放っとくわけねーだろ」

「依頼人が嘘ついて、実は上忍クラスが襲ってきたり」

「文書の中身が辺境の報告書じゃなくて、国家機密だったり」

「何百人の忍に包囲されてたりねー」

「んなことあったのか!?」

「とにかく時間が惜しくて、私たちがちゃっちゃと片付けてきてるから」

「ていうか、今、普通にSランク任務混じってたよね」

「じゃあ俺たちの給料は?」

「任務やってんののは俺たちだから、変わらないぜ?」

「……」

「迅速性が要求されるから、連れて行けないわよ」

「ちっ」

「舌打ちすんなよ。そんなに金が欲しいなら、SSSランク任務にでも連れてってやろうか?」

「いや、遠慮する……」

「あはは」


アビス:六神将ルーク


「なあ、何でお前らそんなに仲が悪いんだ?」

「……別に」

「何でもないです……」

「みゅう?シンクさんとアリエッタさん、ボクが嫌いですの?」

「……」

「みゅ!睨まないで欲しいですのーっ!」

「な、だから何で……」

「グァッ!」

「わ、フラーメ、つつくな、つつくな!」

「何でアッシュはあんなにチーグルに甘いんだ?」

「アッシュ、誰にでも優しい、です」

「そんなこと僕にだって分かってるよ!

僕が言いたいのは、何でライガクイーンの森を燃やしたチーグルなんかに優しいかってことさ!」

「それはアリエッタも一緒、です」

「じゃあ話をこじらせないでよ」

「……」

「……」

「……」

「……もういい!いらいらしてきた!体動かしてくる!」

「……アリエッタが悪いですか……?」

「アリエッタ、どうした?」

「アッシュ!……と」

「アリエッタさん、どうしたんですの?」

「……何でもない、です」

「?」


銀魂


「……なんだよ、何か俺に用か」

「……」

「おいおい、こんだけガン見しといて何もないとか言わねーよな?何となくガン見とかねーよな?」

「……」

「銀さんもね、暇じゃないのよ。これから大事な大事な用があるの。

つまりだ、さっさと済まして欲しいんだよ」

「……」

「おい、何とか言ったらどうだ」

「……」

「……オイィィ!何とか言えよ!言って下さい!お願いだから!三百円あげるから!」

「……」

「俺をパフェを食べに行かせてくれぇぇぇ!」

「……」

「……」

「うるさいよ、あんた!道の往来で叫んでんじゃないよ!」

「あ、スミマセン」

「にゃ〜お」


ナルト:煌き


「ナルトの好きな食べ物って、何?」

「そうだな……山菜おこわとか」

「意外に健康的だね」

「お前は俺を何だと思ってるんだ……」

「それで、何で山菜おこわが好きなの?」

「ああ、昔な、山で遭難したことがあって……」

「え?ナルトが?」

「ああ。あの時は大変だった。

何しろ冬で雪が降っていて、疲れていたのか方向感覚も狂っていて、ろくに食料が無くて、

九奈の回復にも限界があって……」

「……それで?」

「ある山あいの民家に助けられたんだ。その時、山菜おこわをご馳走になった。

ヒナが作るご飯も好きだが、あの味も忘れられない」

「さり気にのろけたのはいいとして、それで助かったんだね」

「ああ。道も教えて貰って里に帰り着いた。

一緒に任務に出ていた先輩暗部は、先に里に戻っていて……はぐれたことで、軽く説教を食らったな」

「……先に、着いてたんだ?」

「ああ」

「……それで、その山あいの民家の人は?」

「結構な年だったからな。何年か前に亡くなった。今でも感謝の気持ちを込めて墓参りに行ってるよ」

「へえ。その話、シカマルたちは?」

「知ってるぞ。聞かれたことがあったし」

「……その、先輩暗部は?」

「七年前に亡くなられた。死体は見つからなかったらしいが……」

「ナル、ちょっと来てー」

「ああ、今行く、ヒナ。またな、チョウジ」

「うん……七年前って、確かヒナタがナルトと一緒に働き始めたころ、じゃなかったっけ?」


サモンナイト4:ED後(コーラル)


「お父さん、今日は何を作ってくれるの?」

「久しぶりにみんな集まったからな。各世界の料理を集めてフルコースを……」

「やった」

「ライ、あの……」

「分かってるって、リビエル。後でプリンも作ってやるから」

「お願いしますわ!」

「ライさん、もう二人前追加!アルバとアカネさんも来たよ!」

「お、こりゃまた珍しいな。了解」

「これはまたいい匂いがするの」

「手伝わないと食わせないぞセイロン。ルシアン、皿を用意してくれるか」

「うん」

「お父さん、ボクは……?」

「みんなを呼んできてくれるか?そろそろできるから」

「うん、分かったよ」

「あ、アロエリ、リシェルを知らないか?

食料庫から仕上げの調味料を取ってきて貰うように頼んだんだけど」

「見てないぞ。食料庫は遠いからな。迷ったんじゃないか?」

「失礼ね!迷ってないわよ!」

「あ、来た。リシェル、頼んだものは?」

「ちゃんと持ってきたわよ。でも、これ、何に使うの?」

「それは秘密だ。サンキュ、お疲れさん」

「随分時間かかったね、姉さん」

「探すのに手間取ったのよ。もうちょっと何とかならないの、あの食料庫?」

「あれでも整理してるんですわよ。何しろここの人数が半端ないものだから……」

「……ああなるの?」

「なったというかしたというか……」

「おお、クラウレ。演習は終わったのか?」

「ああ、将軍たちも軽く汚れと汗を落としてからこちらに来るそうだ」

「じゃあ後はギアンたちとカサスたちと、他の住民たちだな」

「しっかし、くれば来るほど大所帯よね」

「はぐれが多いものでな。引き取っているうちにどんどん人数が増えて……」

「城が大きいのが、せめてもの救いですわね」

「よし、仕上げ終了!おーい、お前ら立ってないで手伝えー!何十人前あると思ってるんだ!」

「あ、今行くよ!」

「さて、ご飯前にもう一働きね!」

「働かざるもの食うべからず、だな」

「おお、メイトルパにもその格言はあるのだな」

「プリンが楽しみですわ」

「おいしそうな白飯を感じますね〜」

「ライの料理久しぶりだなー」

「やみつきになりそうだよねっ」

「お父さん、みんな連れて来たよ」

「ご苦労さん、コーラル。さて、いっぱい作ったからな。思う存分食べろ!」


「いただきます!」


忍たま


「……」

「きりちゃん、雪の中で立っていたら、風邪引くよ」

「ん、ああ、サンキュ、乱太郎」

「ねえ、何で空を見上げて、立っていたの?雪と、雲しかないじゃない」

「そうだな、ないな」

「きりちゃん?」

「雪は冷たくて、寒いな」

「ん?うん、そうだね。冷たいね。雨と一緒だね」

「ああ、一緒だ」

「うん、一緒。だから、こうすれば……」

「乱太郎?」

「あったかいでしょ」

「乱太郎、重い」

「いいじゃない、重くたって」

「……そっか、重くって、いいんだ。それで良かったんだよな」

「そうそう」

「二人なら、もっと重いでしょ?」

「っ!しんべヱ、ほんとに重い……」

「ていうか、よく私の肩に手が届いたね」

「頑張ったの!」

「いや、頑張って届くの?」

「届くよ。頑張ったから、届くんだよ」

「そうかあ、頑張ったら、頑張れたら、届くんだ」

「うん。ねえねえ、乱太郎、きり丸」

「ん?」

「まだ寒い?」

「……いんや」

「あったかいね」